本記事は全9回シリーズ『かつら屋さんのAGA入門』の第1回です。
鏡を見て「あれ、前より髪が薄くなった気がする」——
以前は「髪の量が多すぎてセットしづらい」と悩んでいたのに、最近では同じようにセットしてもどこかぺたんとして、鏡に映る自分がなんだか物足りなく見える——
朝起きて枕元にふと目をやると、昨日まで気にもしていなかったはずの抜け毛が何本も散らばっていて、ひやりとした——
髪を洗っているとき、排水口に自分の毛がごっそり絡みついているのを見て、思わず手が止まった——

そんな小さな違和感の積み重ねから悩み始める方も多いのではないでしょうか?
多くの男性が抱える髪の毛の悩みには、AGA(男性型脱毛症)という医学的な名前と、ある程度決まった進行のパターンがあります。
まずは正しく知ることで、薄毛との向き合い方は変わります。
このシリーズでは、私たちインクリーズヘアー「かつら屋さん」視点から、AGAの基礎知識、原因、治療の選択肢、そしてかつら・増毛という選択肢まで、わかりやすく解説していきたいと思います。
まず第一回は「AGA」の基礎知識です。
AGA(男性型脱毛症)とは
AGAとは、成人男性に見られる進行性の脱毛症で、主に前頭部や頭頂部の毛髪が細く短くなっていくのが特徴です。
AGAは「Androgenetic Alopecia」の略で、日本語では男性型脱毛症と呼ばれ、ある年齢に達した男性ホルモンの影響を受けやすい体質の人に起こるとされています。20代の内から発症する人もいれば、40代・50代になって進行が目立ち始める人もいて、発症年齢には個人差があります。
円形脱毛症や抗がん剤治療の副作用による脱毛とは異なり、AGAは急に髪が抜け落ちるのではなく、髪の毛が生まれ変わる周期、ヘアサイクル(=毛周期)が徐々に乱れ、太く長く育つはずの髪が、細く短いまま抜けてしまうようになることで、少しずつボリュームが失われていくのが特徴です。

冒頭で触れた「排水口の抜け毛」や「枕元の抜け毛」、「セットしてもぺたんとする」といった変化は、まさにこの毛周期の乱れが表面に現れ始めているサインだとも考えられます。
AGAの主な症状はどこに出る?M字・頭頂部・複合型
AGAの症状の出方は、大きく分けて3つのパターンに分類されます。
ひとつ目は、額の生え際が左右対称、またはМ字型に後退していくタイプです。おでこが広くなったように感じる場合、このパターンに当てはまることが多くあります。ふたつ目は、頭頂部(つむじ周辺)の髪が薄くなっていくタイプで、自分では気づきにくく、周囲に指摘されたり自分が写った写真を見て初めて気づく人も少なくありません。そして3つ目が、生え際と頭頂部の両方が同時に進行する複合型です。

どのパターンも、側頭部や後頭部の髪は比較的残りやすいという特徴があります。これは、その部分のにある毛包がAGAの影響を受けにくい性質を持っているためです。
そのためAGA(男性型脱毛症)でお悩みの方へは、インクリーズヘアーでは部分タイプの既製品、もしくは部分タイプのオーダーメイド製品を購入されるケースが多いです。
→かつらの種類(サイズ・大きさによる分類)
AGAはどう進行していくのか
AGAの進行スピードには個人差がありますが、多くの場合、数年から十数年という時間をかけてゆっくりと進んでいきます。初期段階では「毛が少し細くなった」「セットしたときのボリュームが出にくい」といった軽微な変化から始まり、進行するにつれて地肌が透けて見えるようになり、最終的には生え際や頭頂部の毛がほとんど生えなくなるケースもあります。
ここで知っておきたいのは、AGAは自然に治ることは基本的にないとされていることです。早い段階で知識を持ち、自分に合った対策を検討し始めることが、将来の選択肢を広げることにつながります。
まとめ:知ることが対策の第一歩
AGAは決して特別なものではなく、多くの男性が経験する自然な体質の変化のひとつです。しかし「進行性である」という性質上、放置すればするほど選択肢が狭まっていくのも事実です。次回は、AGAがなぜ起こるのか、その原因を「遺伝」「ホルモン」「生活習慣」の3つの側面から詳しく見ていきます。
もし「自分の状態が今どの段階にあるのか知りたい」という方は、インクリーズヘアーの無料頭髪診断で、専門スタッフが現在の髪の状態を一緒に確認いたします。

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