今年もアジサイの花が色づき始める季節になりました。
梅雨時期、植物や動物にとっては「めぐみの雨」ともなりますが、湿度の高いこの時期、ジメジメが苦手な方も多いと思います。
かつら・ウィッグにとっても、湿気やジメジメは大敵です。
梅雨時期になると、
・雑菌が繁殖しやすく臭いの原因になる
・汗をかくのでテープや接着剤が外れやすくなる
といった、この季節ならではのお悩みが増えてきます。
特に、汗や皮脂が残った状態で放置したり、十分に乾かさず生乾きのまま使用を続けてしまうと、かつら・ウィッグの傷みや劣化にもつながります。
しかし逆に言えば、正しい洗い方や乾燥方法、そして季節に合ったテープ選びを意識するだけで、梅雨時期でも快適に使用することが可能です。
今回は、梅雨シーズンにおすすめしたい「かつら・ウィッグのジメジメ対策」について、日々メンテナンスや相談を行っているインクリーズヘアーの視点から詳しくご紹介します。
かつら・ウィッグも「生乾き」はNG!
湿気が多い季節、「干した後の洗濯物が、なんかずーっとくさい(涙)」なんてことがありますが、かつら・ウィッグにも同じことが言えます。
嫌なニオイの原因はモラクセラ菌
雑巾のような鼻にツンとくるあのニオイ、いわゆる「生乾き臭」の原因と言われているのはモラクセラ菌などの雑菌です。
これらの雑菌は、カツラに残った汗や水分、皮脂などを栄養に増殖し、ニオイの原因物質を発生させます。
油汚れやタンパク質汚れが落ち切らない「生乾き」の状態で繁殖しやすく、やっかいなのは紫外線や乾燥にも比較的強いという点です。
そのため、一度ついてしまった生乾き臭は簡単には取れません。
特に梅雨時期は、外気の湿度が高く自然乾燥だけでは乾ききらないことも多いため注意が必要です。
かつら・ウィッグはまめに洗う
よくある思い違いとして「カツラを洗うと傷んでしまうから、たまにしか洗わない」という方がいらっしゃいますが、普段使いのカツラに限っては、これは間違いです。
ファッション用、コスプレ用のウィッグの場合は、熱に弱い素材を使っていたり、特殊なヘアセットをしていて髪型を崩したくない、などの理由から例外もありますが、常用(普段使い)のカツラは洗わないと皮脂や汗が髪の毛やネット、ベース(土台)に染みこみ早期劣化の原因になります。
洗わないことが増毛製品の寿命を縮めてしまうということを覚えておいてください。
そしてなにより、洗わないことが「生乾き臭」の最初にして最大の原因になります。
汗をかきやすく、湿度の高い梅雨~夏場にかけては、空気が乾燥している秋冬以上に頻繁に洗い、製品を清潔に保つ必要があります。
オススメは「ウィッグ専用シャンプー」
かつら・ウィッグを洗う際には専用のシャンプーを使用されることをおすすめします。市販の自毛用のシャンプーでも問題なく洗浄可能なことが多いですが、市販のシャンプーにはカツラ・ウィッグ用の毛髪には不要な余計な成分、かつら・ウィッグの髪質に悪い影響を与えるものが含まれていることもあります。
やはりメンテナンスにはカツラ・ウィッグ専用のものを使うのが安心です。
インクリーズヘアーでも専用のシャンプー・トリートメント・コンディショナーを扱っていますので、ぜひこちらの商品をお使いください。
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かつら・ウィッグの洗い方のポイント
まめに洗う事の大切さについてご理解いただけたと思います。続いて、洗い方のポイントを説明をします。洗い方は装着方法によって変わります。大まかには、ストッパー装着、テープ装着など着脱式の場合の「かつらを外して洗う方法」と、シリコン装着や編み込み式など、連続装着の場合の「着けたまま洗う方法」の2種類に分かれます。
1.かつらを外して洗う方法
ストッパー装着やテープ装着など、着脱式のかつら・ウィッグの場合は、外した状態で洗うことができます。まずは目の粗いスケルトンブラシを使い、ブラッシングをしてホコリや絡まりを軽く取り除きます。
その後、洗面器などに水またはぬるま湯を張り、ウィッグ専用シャンプーを溶かして優しくブラシを通しながら洗います。ウィッグをシャンプー溶液に着けた状態のままでブラシは後ろから前へ一定方向へ動かします。ブラシに髪の毛が引っかかる場合は無理に力をかけずに毛先→真ん中→根本と順番にゆっくりほぐします。無理な力を加えると毛髪やネットを傷める原因になりますので注意してください。汚れが強い場合は、シャンプー液を新しくして5分~10分つけ置きしてからもう一度洗います。
2.かつらを着けたまま洗う方法
シリコン装着や編み込み装着など、連続装着の場合は、基本的に着けたまま洗髪します。洗い方のポイントは自毛を洗う時とほぼ同じですが、手で洗う時は、指の腹で優しく洗う、爪を立てない、ベース部分を強く擦らないという点を意識してください。
ご自宅の場合は着けたままの状態でもブラシを使って洗うことをオススメします。
部分タイプのカツラを着用の方は、自毛部分でシャンプーをよく泡立てます。
カツラ着用部分のてっぺんに泡をのせ、つむじ部分から放射状にブラッシングしながら髪の毛全体に泡を広げていきます。
すすぎと乾燥がとても重要です
シャンプー以上に重要と言っても過言ではないのが「すすぎ」と「乾燥」です。シャンプーやトリートメントの成分が残ると雑菌繁殖の原因になります。
1.泡が残らないようによくすすぐ
外して洗う方は、洗面器のぬるま湯を何度か入れ替え、シャンプーの泡が残らないようにしっかりすすいでください。
着けたまま洗う方は、シャワーの水圧を最大にしてシャワーヘッドをトントンとカツラ装着部分に押し当てる具合ですすぎます。装着した部分の内側にシャンプーの泡が残らないようにしっかりすすいでください。
2.ドライヤーの温風でしっかり乾かす
また、乾燥不足は梅雨時期の最大の敵です。
自然乾燥やタオルドライだけで終わらせず、ドライヤーを使って内側までしっかり乾かすことが大切です。「見た目は乾いているけど、ベースの内側はまだ湿っていた」というケースは意外と多いので要注意です。
外して洗う場合は、ウィッグの裏側から温風をあててベース部分と髪の毛の根元から乾かします。オーバーブローにならないようにドライヤーを軽く揺らすイメージで熱が一点に集中しないように気を付けます。
着けたまま洗う場合は、頭皮とかつらが接している装着箇所を重点的に乾かします。特にベースの内側は乾きにくいため要チェックです。
「触った感じは乾いているけど、内側はまだ湿っている」という状態が最も危険なので、しっかり乾かしましょう。
フロント部分(おでこの上の生え際)が開く装着の場合は、そこからドライヤーの温風を入れて、頭皮とウィッグの内側も直接乾かせます。
毎日使うなら、毎日洗う
インクリーズヘアーでは、連続装着(着けっぱなしの装着方法)に限らず毎日増毛製品を着用している方には、毎日シャンプーすることをおすすめしています。
「毎日洗うと傷むのでは?」と心配される方もいますが、汗や皮脂を放置する方が製品へのダメージは大きくなります。正しい方法で洗浄・乾燥を行えば、清潔な状態を維持しながら長く使用することができます。
かつらを洗わずにいると、嫌なニオイだけでなく、頭皮のかぶれ、製品の早期劣化、連続装着の外れ、見た目の不自然さなど、さまざまな原因になります。
頭皮からの汗、皮脂、整髪料などを洗い流して清潔な状態を保つよう心掛けてください。
番外編:洗ってもニオイが取れない場合の対処法
毎日きちんと洗っていても、
「なんとなくニオイが残る…」
「生乾き臭が取れない…」
という場合もあります。
そんな時に試していただきたいのが、重曹やセスキ炭酸ソーダを使ったつけ置き洗いです。重曹やセスキ炭酸ソーダは、洗濯や掃除でも使われるアルカリ性の洗浄剤で、皮脂汚れやニオイの原因物質を落とす効果が期待できます。
重曹・セスキ炭酸ソーダのつけ置き洗い
洗面器などに60℃程度のお湯を張り、
・重曹なら小さじ1〜2杯程度
・セスキ炭酸ソーダなら小さじ1杯程度
を溶かします。
その中にかつら・ウィッグを15〜30分ほど浸け置きし、その後は通常通りシャンプーとすすぎを行ってください。重曹には酸性のニオイ成分を中和し、皮脂汚れを落としやすくする働きがあります。熱湯は生乾き臭の原因となるモラクセラ菌を死滅させます。
注意!重曹・セスキ炭酸ソーダ洗いにもリスクがあります
ただし、重曹やセスキ炭酸ソーダは洗浄力・脱脂力が強いため注意も必要です。
長年使用したかつら・ウィッグの中には、汗や皮脂がベース部分(ネットや人工皮膚部分)に染み込み、劣化が進行しているものもあります。
そのような状態の製品は、一見すると問題なく使えていても、皮脂が染み込んでいることで辛うじて形状を保っているケースがあり、そこへ強い脱脂洗浄を行うと、蓄積していた皮脂が一気に抜け、ベース部分のひび割れや破れが表面化することがあります。
チャレンジされる際はご自身の判断で、
「どうしてもニオイが取れない時の最終手段」
として考えていただくのが良いでしょう。
不安な方はご相談ください
ここまでご紹介したように、梅雨時期のかつら・ウィッグは、こまめな洗浄とすすぎ、そして乾燥がとても重要です。
とはいえ、
「仕事が忙しくて手入れする時間がない」
「正しく洗えているか自信がない」
「乾かすのが面倒」
という方もいらっしゃると思います。
そんな時は、ぜひインクリーズヘアーのサロンへお持ちください。
専門スタッフが製品の状態を確認しながらクリーニングを行い、普段のお手入れでは落としきれない皮脂汚れやニオイの原因もしっかり除去。サッパリ・サラサラの快適な状態に仕上げます。
梅雨時期は、かつら・ウィッグの臭いやベタつき、外れやすさなどのご相談が増える季節です。
「最近なんとなく臭いが気になる」
「洗っているのにスッキリしない」
「正しいお手入れ方法が分からない」
そんな時はお気軽にインクリーズヘアーへご相談ください。
日々かつら・ウィッグを扱うプロによるクリーニングやメンテナンスで、快適な状態を取り戻すお手伝いをさせていただきます。他のメーカーで購入された製品をご使用中の方のご相談やクリーニングにも対応しておりますので、気になることがあればお気軽にお問い合わせください。