AGA治療薬の副作用と注意点【かつら屋さんのAGA入門⑤】

本記事は全10回シリーズ『かつら屋さんのAGA入門』の第5回です。

前回は、DHTの生成を抑える「守り」の内服薬(フィナステリド・デュタステリド)と、発毛を後押しする「攻め」の外用薬(ミノキシジル)について紹介しました。

前回記事:第四回「AGA治療薬の種類と効果」はこちら

AGA治療薬について調べていると、「飲めば必ず生えてくる」という前向きな情報もあれば、「副作用が怖い」という不安をあおるような情報も目に入ってきます。どちらか一方だけを見てしまうと、治療を始めるかどうか、続けるかどうかの判断が難しくなってしまいます。

AGA治療薬の情報をスマートフォンで調べて悩む男性

そこで今回は、治療薬を検討するうえで知っておきたい「効果の感じ方の違い」と「副作用・使用上の注意」について、できるだけ偏りなくお届けします。

正しく知ることが、自分に合ったAGA対策を選ぶための土台になります。

 

この記事の要点

  • ・AGA治療薬の効果の感じ方には個人差があり、思うような変化を感じられない人もいる
  • ・効果を判断するには、半年ほど続けてみることが必要とされている
  • ・使用をやめると、効果は少しずつ失われていく
  • ・内服薬では性機能に関する副作用、外用薬では頭皮のかゆみなどが報告されている
  • ・フィナステリドとデュタステリドは、女性(特に妊娠中・授乳中の方)は使用できない
  • ・妊活中の男性も、事前に医師への相談が必要
  • ・治療薬は医療機関で処方を受け、医師の指示どおりに使うことが大切

※本記事は医療機関の監修を受けたものではありません。治療薬の使用・中止については、必ず医師または薬剤師にご相談ください。

AGA治療薬は、医学的に効果が認められている治療法です。

ただ、同じ薬を同じように使っても、効果の感じ方は人によって大きく異なります。しっかり発毛を実感できる人がいる一方で、続けてもあまり変化を感じられない人がいるのも事実です。

AGA治療薬の効果の感じ方は人によって異なることを示す図

効果の感じ方を左右するといわれているのが、治療を始めた時点でのAGAの進行度合いです。一般的に、薄毛が気になり始めた早い段階で治療を始めた方が、効果を感じやすい傾向があるとされています。反対に、AGAがかなり進行して、髪を作る毛包の働きが大きく衰えている状況では、治療薬を使っても発毛を実感しにくいとされています。

もう一つ知っておきたいのが、治療薬の役割の違いです。フィナステリドやデュタステリドは、主にAGAの進行を食い止めるための薬です。そのため、見た目に大きな変化がなくても、それ以上薄くなっていなければ効果が出ている、と考えられる場合もあります。

「髪が増えない=効いていない」とは限らない、という点は頭に入れておきたいところです。

効果の判定には時間がかかる

治療薬は、使い始めてすぐに効果が出るものではありません。第1回でお話ししたヘアサイクル(毛周期)に合わせてゆっくりと作用するため、新しく育った髪が目に見える形で表れるまでには時間がかかります。効果を判断するには、半年ほど毎日続けてみることが必要とされています。

変化は少しずつしか表れないため、毎日鏡を見ているとかえって気づきにくいものです。同じ場所・同じ明るさで定期的に頭部の写真を撮っておくと、以前との違いを比べやすくなります。一定期間続けても変化がみられない場合は、医師や薬剤師に相談しながら、続けるかどうかを判断することになります。

やめると元に戻っていく

AGA治療薬は、AGAそのものを完治させる薬ではありません。内服薬も外用薬も、効果を保つには使い続ける必要があり、やめると少しずつ元の状態に戻っていくとされています。内服薬であれば、服用をやめることでDHTを抑える働きがなくなり、AGAが再び進行していくためです。

つまり、AGA治療薬は「一定期間使えば終わり」ではなく、「効果を持続させるためには飲み続けなければいけない」ものだと考えておく必要があります。

また、効果が実感できない場合や、より高い効果を出すために、種類や分量の変更、追加を提案されることもあります。

治療薬を選ぶ際は、長く続けることを前提に、毎月の費用や通院(もしくはオンライン診断など)の負担も含めて長期的なプランで考えておくことが大切です。

ここからは報告されている副作用についてお伝えします。

AGA治療薬(フィナステリド・デュタステリド)の写真

男性の性機能に関する副作用

フィナステリドとデュタステリドで知られている副作用が、性欲の低下、勃起機能の低下、精液量の減少といった性機能に関するものです。すべての人に起こるわけではありませんが、一部の人に報告されています。どちらかといえば、作用する範囲が広いデュタステリドの方が、報告される割合はやや高い傾向にあります。服用をやめた後も症状が続いたという報告もあります。

その他の副作用

そのほか、肝機能への影響や、乳房の張り・痛み、気分の落ち込みなどが報告されています。肝機能への影響を確認するため、定期的に血液検査を行っている医療機関もあります。体調や気分の変化に気づいたときは、自己判断で継続するのではなく、処方を受けた医療機関へ相談しましょう。

検査や献血への影響

フィナステリドとデュタステリドを服用していると、前立腺がんの検査で使われる数値が、実際より低く出ることがあります。健康診断や人間ドックなどで検査を受けるときは、AGA治療薬を服用していることを必ず伝えるようにしましょう。

健康診断の前に服用中の薬を医師に伝えるイメージ

また、これらの薬を服用している間と、やめてから一定期間は献血ができません。献血を予定している場合は、事前に確認しておく必要があります。

ミノキシジル外用薬では、塗った部分のかゆみ、赤み、かぶれ、ふけといった頭皮のトラブルが起こることがあります。

まれに、頭痛やめまい、動悸、むくみなど全身に症状が出ることもあるため、気になる変化があればすぐに使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。

血圧が高い方・低い方や、心臓や腎臓に持病のある方は、使用する前に相談が必要です。また、たくさん塗れば効果が高まるというものではありません。決められた量と回数を守ることが、副作用を避けるうえでも大切です。

初期脱毛について

使い始めの時期に、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあるとも言われています。ヘアサイクルが整う過程で、古い髪が新しい髪に押し出されるために起こると考えられています。驚いて使用をやめてしまう方もいますが、心配な場合は自己判断せず、医師や薬剤師に相談しましょう。

猫などのペットへの影響

ミノキシジルは猫などのペットにとって有害とされています。ペットを飼っている場合は、保管場所に気をつける、塗った直後の頭に触れさせないなどの注意が必要です。

内服タイプのミノキシジル

前回の記事でも触れた内服タイプのミノキシジルは、特に多毛症や、動悸、息切れ、頭痛、めまいなど、全身への副作用が心配されることから、国内ではAGA治療薬としては正式に承認されていません。

フィナステリドとデュタステリドは、女性は使用できません。特に妊娠中や授乳中の方には禁忌とされています。お腹の中の男の子の赤ちゃんの、生殖器の発達に影響を及ぼすおそれがあるためです。

これらの薬は皮膚からも吸収されることがあるため、妊娠中の方や子どもは、割れた錠剤やカプセルから漏れた薬に触れないよう注意が必要です。家族と暮らしている場合は、薬を手の届かない場所に保管するなど、取り扱いにも気を配る必要があります。

男性用のミノキシジル外用薬も、女性や未成年は使用できません。女性の薄毛は、男性のAGAとは原因や治療法が異なる場合があるため、気になる場合は皮膚科などの専門医に相談することをおすすめします。

フィナステリドやデュタステリドを服用している男性が妊活をする場合、通常の服用量で赤ちゃんに悪影響があるという十分な根拠はないとされています。ただし、精液量や精子の数に影響が出ることが報告されており、服用をやめると回復したという報告もあります。

妊活を考えている場合は、治療を続けるか、いつ休薬するかを、事前に医師と相談しておくことが勧められています。休薬すると効果は少しずつ失われていくため、休薬中の髪の状態をどうするかも含めて、計画しておく必要があります。

AGA治療薬は、医療機関で医師の診察を受けて処方してもらうのが基本です。インターネット上では、海外から個人輸入した治療薬が手軽に販売されていることがありますが、偽造品や、表示どおりの成分が含まれていないものが見つかることもあると注意喚起されています。

副作用が出た場合に相談できる相手がいないという点でも、リスクが高い方法です。

また、ほかに服用している薬がある場合や、持病がある場合は、必ず事前に医師に伝えましょう。治療を始めた後も、定期的に受診して状態を確認してもらうことで、効果の判定や副作用への対応がしやすくなります。

AGA治療薬を検討するうえで、事前に十分理解しておきたいことが2つあります。

1つ目は、治療薬は使い続ける(飲み続ける)ことが前提になるという点です。ここまでお伝えしてきたとおり、AGA治療薬は、使っている間だけ効果を保つ薬です。効果を感じられたとしても、やめれば少しずつ元の状態に戻っていきます。始める前に「この先も続けられるか」を、費用や通院の手間も含めて考えておく必要があります。

2つ目は、体質によっては副作用が出る場合があるという点です。副作用の出方は人によって異なり、実際に使ってみるまで分からない部分もあります。どのような症状が起こりうるのかを事前に知っておけば、体の変化に早く気づき、落ち着いて医師に相談することができます。

こうした点に納得したうえで治療を始めることが、後悔のない選択につながります。

AGA治療薬は効果の感じ方には個人差があり、判断するには時間がかかり、やめれば元に戻っていきます。
体質が合わず副作用が出る人もいれば、妊活中の男性のように慎重な判断が必要な人もいます。

大切なのは、注意すべき面についても正しい知識を持ったうえで、自分の体の状態やライフスタイルに合った方法を選ぶことです。治療を始めるとき、続けるとき、やめるとき、いずれの場合も自分だけで判断はせず、必ず医師や薬剤師などの専門家に相談してください。

副作用が心配な方、治療薬が体質に合わなかった方、妊活中で服用を控えている方など、治療薬を使わない、あるいは使えない事情がある方もいます。また、治療中の方の中に効果は感じているものの、希望する見た目にはまだまだ届かないという方もいらっしゃいます。

かつら・増毛は、薬を使わずに見た目の印象を劇的に変えられる方法です。体に取り込むものではないため、副作用の心配がなく、短期間でなりたいヘアスタイルに近づけることが可能です。治療薬の効果が出るまでのつなぎとしても、休薬中の選択肢としても、治療薬に代わる方法としても検討いただけます。

就活・婚活・結婚式のイメージ画像

また、同窓会や婚活、結婚式、就職・転職活動、お子様の入学、卒業などの大切な予定に合わせて「この日までに髪型を整えたい」という場面に効果を発揮します。

次回、第六回ではインクリーズヘアーの増毛製品についてご案内させていただきます。

インクリーズヘアーカツラ・ウィッグなどを扱う、増毛専門のサロンです。
東京(中野・赤羽)、大阪、名古屋、新横浜、福岡、札幌、千葉、埼玉の9拠点で営業しています。

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インクリーズヘアーのスタッフの写真

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